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神在祭

かみありさい 

参加する出雲エリア不明

神迎祭(かみむかえさい)の翌日、朝からにぎわう出雲大社。「神在祭(かみありさい)」が執り行なわれる。本殿へは信者のほかに一般でも入ることができ、神々の到着を歓迎する。


◎神在祭
「神在祭」が始まるのは午前9時。昨夜行列に参加した信者は早々に本殿で待機する。一般の人も御祓(おはらい)を受けたあとは本殿へ入ることが許される。
神事は厳かに始まる。山、河、海の産物が神殿に納められる。神殿へ向かう階段の両端に神職が待ち受ける。まずひとつのお供えをいちばん下段に構える神職が中央で受け取る。いったん、同じ段の端までもどり、もう一度中央へ。反対側の一段上に待つ神職も中央へ。お供えはそこで受け渡される。そして、また端へと戻る。一段ずつ、同じ動きが繰り返され、お供えは神の元へと上がっていく。続いて神職の祝詞(のりと)が唱えられ、本殿内のすべてが柏手を打つ。アナウンスに従い、各地区の分祠会など、全国から駆けつけた信者代表が榊を供え、最後に参列者全員が四拝四拍手一拝。神事は以上で、神職が退場してゆく。
本殿内の西側に龍蛇(りゅうじゃ)様が鎮座され、“神在”期間中は誰でも拝観できる。

◎神前の礼儀
お祭りで本殿へ入る時、龍蛇様を拝観する時、いずれもコートや帽子、マフラー類ははずす事を促される。普段の正式な場でも同じだが、神様の前でも例外ではない。もしかすると、一般的な神社の参拝時も同じである必要があるのかも。それにしても、本殿のなかは一段と底冷えする。寒さ対策はしっかりしていたほうがいい。
 
◎四拝四拍手一拝
出雲大社のお参りは通常二拝四拍手一拝。一般の神社は二拝二拍手。なぜ出雲大社が四拍手であるかの理由はわからないとのことである。そしてさらに、神迎神事、神在祭の時は四拝四柏。

◎神々の集い
神在の7日間、神々は十九社で寝起きをし、上の宮で会議を行なうとされている。
「上の宮(仮の宮)」は出雲大社から西へ800メートル。奉納山の麓にひっそりと建っている。ここでも、神様の会議が行なわれるといわれ、毎日神在祭が行なわれる。参拝者には御神酒(おみき)と御洗米(ごせんまい)が配られる。

◎お忌(い)みさん
神々が出雲に滞在中、建築中の建物は手を休める。神々の会議を邪魔してはいけないと伝えられてきた。現在でも、みな気持ちのなかでは静やかに神を迎えているという。




厳かに行われる神在神事

神在祭

本殿へはお祓いを受けてから

お祓い風景

十九社へもお参り

十九社

上の宮(仮の宮)でも毎朝お祭りがある

上の宮(仮の宮)