子供たちが体をゆすって、手をヒラヒラさせる。舞台では、いわゆる「ゆるキャラ」が揺れ動いている。そんな姿が古代出雲歴史博物館のエントランスに出現していた。舞台で音楽を奏でるのは、玉木さん、飯塚（めしづか）さん、深田さんのトリオである。
この日の島根版ゆるキャラは「しまねっ子」と「雲太くん」の2キャラである。この2キャラは、今踊っている「雲太くん たいそう」をみっちり仕込まれている。
ちゃんと振り付け台本まで作成されており、この日もリハーサルでみっちり練習したばかりだ。観客も親子連れの方々が多く、子どもたちのみならず大人もつられて踊っている。歌詞はこうだ。
「雲太くん たいそう」の歌詞
（１）
Ａ いいこと あったの そんなかお おひさま きょうも じょうきげん
Ｂ うーんと たーかい おそらに ぴーんと うーでを のばして
えがおの まほう かければ うんたくん たいそう
Ｃ まんまる おめめ くーるくる いーつも なーにか さがしてる
かわいい おみみで きいてみる きこえてくるの なんのおと？
Ｂ うーんと たーかい おそらに ぴーんと うーでを のばして
えがおの まほう かければ うんたくん たいそう
（間奏：Ｂメロ）
（２）
Ａ わくわく どきどき そのわけを どうして？ なんで？ きかせてよ
Ｂ びっくり どうけん どうたく ぴーかり ひかる まがたま
ふいてみたいな つちぶえ うんたくん たいそう
Ｃ きみといっしょに いきたいな でんしゃにのって いきたいな
てんまでとどく うづばしら こだいのいずも どんなとこ？
Ｂ びっくり どうけん どうたく ぴーかり ひかる まがたま
ふいてみたいな つちぶえ うんたくん たいそう
Ｂ うーんと たーかい おそらに ぴーんと うーでを のばして
えがおの まほう かければ うんたくん たいそう
うんたくーん た・い・そ・う （おー！）
歌っているのは、「れきはくトライアングル」のボーカル玉木さん、開館以来アテンダントを務め、JAZZが大好きで東京までライブを聴きに行くという。子どもも大好きでこの活動ができてとても嬉しいそうだ。その玉木さんの左側でタンバリンを叩きコーラスを担当する飯塚さん、彼女も開館以来アテンダントを務める。彼女はイラストを描くのが好きで絵本などが作れたら面白いなと思っているそうだ。人気があるのはアテンダントの日常をマンガにしたもの。仲間で回し読みをして大笑いするのだそうだ。ちなみに「雲太くん たいそう」の歌詞も振り付けも彼女の作品だ。もちろん振り付け台本も彼女の絵。振り付けは歌詞に出てくる博物館の名物「銅剣」「銅鐸」「まが玉」「土笛」のイメージを出すのに苦労したとか。ほのぼのとしたゆらゆらダンスである。
そして、黒一点ギターで音楽を奏で、時折ハーモニカを響かせる深田さん。博物館で考古学を専門とする学芸員であるが、ビートルズやローリング・ストーンズに魅せられて、とうとう音楽でもデビュー。作曲担当だが舞台では相当上がるとか。克服のコツは練習、練習、練習で、練習したぞって気持ちになること。
この「れきはくトライアングル」、最初は博物館で音楽グループ結成なんて無理だろうと思っていたそうだが、周囲に好意的に迎えられトントン拍子で博物館の春祭りでデビューしてしまった！苦労して作った体操は、いきなり地元のCATV局で放送され、その途端に、「テレビで見たよ！がんばってね」と声を掛けられて気力充実の日々。この活動は普段の仕事にプラスアルファのモチベーションを喚起してくれるすばらしい出来事で、これも何かの「ご縁だな！」って思っているそうだ。
今、悲願の目標となっているのは、幼稚園や保育園への出張公演。「ご希望の方がありましたら遠慮なくご連絡ください。待ってま〜す」とのことで下記までお問い合わせください。（※日によってメンバーが替わることがあります。）
古代出雲歴史博物館 電話0853-53-8600
れきはくトライアングル マネージャー 竹下まで
