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出会いを“箸渡し”する縁結び箸で良いご縁を!

であいをはしわたし えんむすびはしでよいごえんを! 

見る知る出雲エリア平成時代

その所行に怒った天照大御神によって、高天原から出雲に追いやられたスサノヲ。肥の河の岸辺に佇んでいると何かが上流から流れてくるのが目に入った。掬い上げるとそれは箸だった。スサノヲは上流に人が住んでいると感じ、肥の河沿いに奥へと登っていく。


古事記の一節だ。ここから須佐之男命によるヤマタノオロチ退治が始まる。ヤマタノオロチの生贄にならんとする櫛名田比売とその両親の助けに応じてオロチ退治に乗り出す。見事にオロチを退治したスサノヲは櫛名田比売と結ばれるというもの。古事記を通じて語り継がれる物語。この物語が人と人の縁を結ぶ出雲の縁結び伝説の所以とか。
 出会いのきっかけが箸だったにも関わらず、縁結びのお守りや願い事のアイテムは数々ありながら、箸が今まで売られてなかったことが不思議だった。明治40年に呉服屋を開業し、平成2年からはギフト店として平田の街を中心に生業を営んでいたひらの屋。平成10年から“縁結び箸”の販売に取り組んだ。ギフト品の結婚式の引出物としての取扱いを中心にお土産品での販売だった。その後、周囲の後押しで神門通りにお店を開くこととなった。
 観光客の多くが最初は「なぜ箸?」と疑問を持ちながら入るものの、その理由と意味を理解するとほとんどの人が“箸”を手にご満悦な様子で店を後にする。お店には「縁結び想い出ノート」があり、特に女性客が必ず記帳して帰っていく。その内容は「良いご縁がありますように」がほとんど。しかし、最近多くなっているのは「いい出会いがありました」というもの。中には「出雲大社で出会って今度結婚します」というのもある。店長の平野さんも感慨深くそれを眺める。
 日本の箸の生産は8割が福井県の小浜市。ひらの屋もそちらの数社から仕入れている。最初は先方からの提案商品が多かったが、近年ではこちらが企画する商品も増えている。今後は県産ひのきや奥出雲の竹を使うなど完全オリジナル商品も販売する。
 出会いの原点の“箸”。2本で1膳という数え方も2つで一つという意味がある。男女の出会いが2人で1つの夫婦となるならば、「縁結び箸」はあなたの出会いの“箸渡し”となる。良いご縁がありますように。





有限会社ひらの屋
住所:出雲市大社町杵築南833-3
電話:0853−53−0013 FAX:0853−63−4114(本社)
URL:http://www.enmusubi-izumo.com/
e-Mail:a.hirano@enmusubi-izumo.com




店内の豊富な品揃え

豊富な品揃えで、名前入れは無料

結婚式のテーブルで使う席次表

大人気の結婚式の席次表

高級感漂う漆塗りの箸

高級感漂う漆塗りも

店先に揺れるのれん

神門通りに面したお店