2000年に出雲大社から発掘された巨大柱が支えていた本殿はどのようなものだったのでしょうか。
5人の建築史家が1/50スケールで再現した模型です。最も大きいもので高さ48m、最も低いものでは高さ24mで復元してあります。資料の見方によって復元する形は異なってくるのです。
ちなみに5人のうち3人が、千木の形を、その先端が横を向いている「女千木(めちぎ)」で復元しています。これは、鎌倉時代の出雲大社を描いた絵図では「女千木」で描かれているためです。一般に、男神をまつる場合は、千木の先端が上を向く「男千木」、女神をまつる場合には「女千木」とされていますが、当時はこのような区別がなかったのかもしれません。