古代(奈良時代)の市場では、どのようなものが販売されていたのでしょうか。
入海(現在の中海・宍道湖)でとれた魚、山でとった動物、薬草をはじめ、農作業に用いる道具や土器なども販売されていたと考えられます。支払いにはお金も使っていたようですが、米や布などがお金のかわりをしていました。
市場のあった朝酌郷(あさくみのさと)は、出雲国から隠岐国へと向かう官道、今日でいう国道が通る場所で渡し船が置かれていました。まさに交通の要衝で、そこに市が設けられていたのです。模型は1/1で復元されていますが、売り手が手にしている魚に注目。これはスズキで、古代においては出雲の特産品で、奈良の都に送られて天皇も食べていたようです。